THE OTHER WIND
西の果てのそのまた西の
地の果てよりもまだその先で
わがはらからは踊っているよ
もひとつほかの風に乗って
ー「キメイの女の歌」(『ゲド戦記』)よりー
昨年末ぐらいから、出会うひと、出会うものの質が変化してきた。
意識の高いひと、自分の足でしっかり立っているひと、自由なひと、(メタファーとしての意味合いでの)たたかえるひと、あたらしい時代のひと。
そして新年が明けて、はっきり、私自身もまたひとつ生まれ変わったのを感じる。これからの自分にふさわしいもの・そうでないものが、今まで以上に明確になって、その流れが止められない。
過去に関して言えば、どんなに素晴らしい出会いであっても、それを握りしめていることはできない。「俯瞰」に逃げることをしないで、地を這いつくばって、ネガティブな気持ちもちゃんと受け止めたから、前を向いて進むことができる。どんなに素晴らしい人であっても、視界に入ることがためにならないと判断したのであれば、今まで本当にありがとう、そう感謝してお別れできる。
新しい自分のセルフイメージは、もっとアナログで、正直で、飾らない私。今までの自分を否定するのではなく、ヤドカリが古い殻を脱ぎ捨てるように、古い「自分らしさ」にしがみつくのをやめにする。
今まで関わってきたひとたちも、どんどん変容しているし、同じターミナルから、それぞれの行き先を目指し、次々に飛び立っている飛行機か何かのよう。いつかどこかのエアポートで再会を喜び合うかもしれないけれど、今は自分の翼のために力を使う。
『ゲド戦記』の「西の果ての同胞(はらから)」は、人語を解する竜の仲間たちなんだけど、そんな人たちと出会いにワクワクする。私もThe other wind(もうひとつの風)に乗る時がやってきた。
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