踊ろう!セビジャーナス

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先日、Venus Beauty Clubで、フラメンコショーを見に行くイベントを企画したところ、これがめっちゃ好評だったんです!
私の恩師である井上光正先生(イケメン!)も出演する、バルマル エスパーニャ 西梅田店というスペイン料理店で、月1回開催されるフラメンコショー。
フラメンコは初めてという女子たちがほとんど。6名席のテーブルでワイワイと、ひとしきりスペイン料理やサングリアやワインを堪能した後、ライブが幕を開けました。

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バイラオール(踊り手:女性はバイラオーラ)3名、カンタオーラ(女性の歌い手)、ギタリスタの構成のフラメンコライブ。ソレア、グアヒーラ、アレグリアスなど、フラメンコの代表的な曲のソロも素敵でしたが、初めてフラメンコを見た女子たちの心をわしづかみにしたのが、最後の「お客さん飛び入りスタイル」の「セビジャーナス」だったんです!

いちおうフラメンコ歴8年のニシターニャ(ワタクシ西谷のフラメンコ時代のあだな)は、恩師のリードでどうにかこうにかパレハ(ペア)で踊ったんですが、それがすごい反響を呼びました。「ニシターニャかっこいい!!」「私も踊りたい!」「ちょっとマジで習おかな!」「次の時には私も(イケメン先生と!?)踊りたい!」などなど、ちょっとしたセビジャーナスブームが巻き起こってます。こんなにフラメンコが受けるとは、ついぞ思いませんでしたぞ。

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垂涎の的、イケメン先生とのパレハ(ペア)

ということで、セビジャーナスとは何ぞや、ということについて書いてみたいと思います。

 

セビジャーナスとは

スペインはアンダルシア地方のセビリア(Sevilla=スペイン語の発音ではセビージャ)のフェリア(春祭り)で踊られる踊り。スペイン人の友人に言わせれば、お祭りで老若男女が踊る「盆踊り」のようなニュアンスだけれど、あちらでは結婚式や、パーティなどお祝の席でも踊られるそうです。暮らしの中に息づいた踊りなんですね。

 

どんな踊り?

セビジャーナスは4部構成になっていて、二人で踊るのが基本。言葉ではなく、踊りで会話する喜びがセビジャーナスの醍醐味。一口にセビジャーナスと言っても色んな歌詞やメロディがあるのですが、共通するものは3拍子系の「コンパス」(リズムパターン)。女性どうしで踊ることも多いセビジャーナスですが、元々は「恋愛のなりゆき」を表してるとか。1番は出会い、2番は誘惑、3番で喧嘩、4番で仲直りというストーリー。そりゃあ、やっぱり男女で踊ってみたいもんですよね!

 

すべての日本人女性にフラメンコを!

フラメンコが、スペインに次いで世界で二番目に盛んな国(!)日本(ハポン)では、フラメンコ教室で一頭最初に習うのが、このセビジャーナス。足の使い方や、腕の動かし方、身体の使い方など、フラメンコの基本がつまっているし、発表会などではオープニングの群舞などに使われる華やかさがありますもんね。

人が集まる場所にぴったりのセビジャーナスを覚えたら、タブラオ(フラメンコショーをやるバーやレストラン)や、パーティなどの飛び入りが許される機会に「ちょいとひと踊り」できて、非常に楽しいんですよ。

しかしながら、一番最初に習うヌメロ(曲種)にしては、結構難しいのが正直なところ。足と手が別々に動かない。1番から4番までの動きのバリエーションを混同しやすい。覚えた曲と違う曲がかかると頭が真っ白に。

それでも、非日常感満載のフリルの衣装で華やかに踊る機会や、普段着のままでちょっと飛び入りで踊る小粋さを思ったら、セビジャーナスだけでも習う価値ありです!足を打ち鳴らして、見得をきり、パッションを解き放つフラメンコって、想いを内に溜め込みがちな、奥ゆかしいハポネッサ(日本人女性)にとっては特に必要なんじゃないかと思いますね。何より姿勢が良くなって、背中と二の腕のお肉の駆逐にはもってこいです。

フラメンコって、ハマるとどこまでも溺れていく奥の深さもありますが、ストレス解消に、手足のリハビリ、アンチエイジング、汗をかいてデトックスなど、美人度をアップさせる効果もいっぱいです!

 

おすすめのセビジャーナスのCDやDVD

30 Anos De Sevillanas(CD)』
2枚のCD32トラック入ったアルバムです。モダンなものから、土臭い香りのものまで、セビジャーナスの雰囲気を味わい、バリエーションを広げるのにいいですね。ただ、踊りの伴奏にはテンポが早すぎるきらいあり。ロシオの聖母を讃える、セビジャーナス・ロシエーラスなど聴くと、やっぱりフラメンコはその土地独特のものなんだなって思います。

『カルロスサウラのセビジャーナス(VHS)』
もはやVHSしかないのかしら。レブリハのおじいさんやおばあさんの素朴なセビジャーナスから、オブレゴンのピアノで踊るマティルデ・コラルの、エレガントなセビジャーナス。カマロンもいいけど、やっぱりトロンホかな。いろんなスタイルのセビジャーナスが聴けます、見られます。めっちゃフラメンコ「愛」を感じる映像の数々。この映画のサントラ版のCDもあります。

  
VHSバージョン・この映像はほんとに貴重!


CDもかなりいいです。

 

セビジャーナスが見られるお店(大阪)

バルマルエスパーニャ西梅田本店
大阪市北区梅田2-1-14 梅田2丁目阪神ビル2F
電話番号:06-6346-7222
JR大阪駅 徒歩5分
地下鉄四つ橋線西梅田駅 徒歩1分
地下鉄御堂筋線梅田駅 徒歩5分
営業時間:17:00~26:00
定休日:日曜日(月曜日が祝日の場合は営業、翌月曜日が休み)
☆フラメンコイベントの日程は、お店にお問合せください。
https://www.facebook.com/barmar.nishiumeda/?fref=ts

習ってみよう!セビジャーナス

Flamenco 光舞 井上光正 フラメンコ教室
大阪の中心・堺筋本町・京橋を拠点とするフラメンコ教室。女性はもちろん男性も、子供から大人まで真心の指導。体験レッスン・見学は随時。
※ 私の恩師、井上光正先生のスタジオ。

 

まとめ

一口にセビジャーナスと言っても、人の数だけ色んなスタイルがあって、それが楽しいです。男性の踊り手さんも、もっとたくさん増えてほしいなあ。芸能界でも、今井翼くん、平岳大さん、森山未來さんなど、フラメンコを踊る男性も増えていますよね。

相手の動きをよく見て、呼吸を合わせて踊るのがセビジャーナス。フラメンコを始めるまでは、スペインの人ってすごく自己主張が激しいというイメージがあったのですが、ことフラメンコに関しては、日本人の私たちも驚くくらい、ギターもカンテもバイレも三位一体で相手の呼吸を読み、パルマと呼ばれる手拍子もびっくりするぐらいデリカシーがあります。フラメンコって続ければ続けるほど「敬意」がわいてきて、本当に虜(とりこ)になるんですよね。そしてフラメンコの素敵なところは、アフィシオナードと呼ばれる「愛好者」が、歌い手やギターの弾き手や踊り手と同様に「尊重される」こと。まずは気軽に、フラメンコを楽しみに出かけてみませんか?

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